【蕎麦打ち】蕎麦打ちと執筆の共通点とは?

こんにちは。

フリーのクリエイターの谷川シンイチロウです。

今回は取り組んでいる手打ち蕎麦に関することを書きたいと思います。

蕎麦打ちを語るうえで、日本での食の歴史を改めて振り返り、

これからの食の在り方を考えることが大切なのではないかと思っています。

さて、私が運営している料理教室が始まったのは2002年頃。

当時、日本ではオーガニック文化があまり浸透していない時代でした。

外食産業の売り上げは伸びていることもあり、

手軽に食事ができるファストフードも人気を集めていました。

ところが、2001年には雪印牛肉偽装事件、2003年には飛騨牛偽装事件、

2007年には白い恋人の賞味期限偽装、赤福餅の消費期限偽装、船場吉兆による産地偽装や賞味期限偽装も発生しました。

生産地や原材料などの偽装が次々と発覚し、

世の中全体が食の安全性を求め、食を通した健康意識も変化していきました。

2005年に食べログのサービスが開始され、

インターネットを通して様々なグルメに関する情報を

つかめるようになりました。

同時にお店を食べに行った人が気軽に情報発信ができるようになり、

それまではグルメ雑誌やテレビなどの情報が中心だったのが

一般ユーザーによる口コミが広がりました。

特別な経験やスキルがない人でも情報配信ができるというメリットの反面、

その内容の信憑性、つまり、発信されている情報の真意が問われるようになったと感じます。

「パソコンやスマートフォンで手軽に情報をつかめる」

という良い声もあれば、

「インターネットの情報は信用できない」

という声もあるのではないでしょうか。

正しい情報を配信するためにも

正しい食の知識を習得し、正しい知識をしっかりと伝えることが

必要なのではないかと考えています。

さて、蕎麦打ちの活動の話に戻ります。

これまでに私たちは数多くの蕎麦打ちのお店を訪問してきました。

スタジオのある兵庫県内にある有名なお店、都心部から離れたお店など

色んな場所を巡り、兵庫県だけではなく、大阪府、京都府、滋賀県、

長野県、福井県、愛知県、栃木県、茨木県など様々な地域の蕎麦店を訪問しました。

数多くのお店を訪問して感じるのは、そのお店によって”個性”があるということ。

蕎麦を作るために必要な材料は、蕎麦粉、つなぎ粉、打ち粉、水とシンプル。

10割蕎麦であれば、つなぎ粉は必要ありませんから、

蕎麦粉と水さえあれば、作ることができます。

蕎麦粉と水を混ぜ合わせるだけで作れるにも関わらず、

蕎麦打ちの教室があり、蕎麦打ちの道場があり、検定や認定試験もあります。

なぜでしょうか?

それは、蕎麦打ちはシンプルでありながら、

そのわずかな”差”が、大きな違いであるからです。

例えば、蕎麦粉。

北海道や福井県、長野県など様々な産地があり、産地によって

蕎麦粉の特徴がありますし、時期によっても違いがあります。

私はスタジオのつながりで、北海道から蕎麦粉を仕入れています。

北海道産の蕎麦粉は色々ありますが、

仕入れているのは一般的に流通していない蕎麦粉です。

蕎麦粉は品質管理が難しく、流通するためには流通経路でも耐えるだけの

包装や梱包、パッケージングが必要ですし、何より安定して供給できるかどうか、

消費者のもとに届くまでの管理も必要になってきます。

これは案外、簡単にできることではありません。

まだまだ、地元だけで流通している”地粉”というものが多くあり、

消費されているものもかなり多いということも知りました。

自分で蕎麦を打たなければ、こうした生産者の背景も知ることはなかったでしょう。

そして、水。

蕎麦打ちに使用する水の品質はかなり重要で、

これは兵庫県宝塚市にある蕎麦店主に取材した際に聞いた話です。

「私は静岡県の老舗で修業をしてから、兵庫県で出店しようと思って。

お店の場所を宝塚で見つけ、静岡県で修業していた頃と同じように

蕎麦をうってみたんです。

ところが、これが全くうまくいかない。

うまくいかないというのは、味がまるで違うというか。

打ち方は間違っていないのに、なぜか、修業していた頃の味にならない。

不思議だと思いませんか?同じ風に打っているのに、味が全然違うというのは」

この話を聞き、改めて蕎麦打ちの奥深さを知りました。

なぜ、静岡県で打っていた方法と同じようにやっても

うまくいかなかったのでしょうか。

答えは、水にありました。

それは、水質の違い。

水の品質こそ、蕎麦のクオリティを左右するのです。

蕎麦の名店と言われる店主たちは、東京や大阪、京都にある有名店で修業し、

都心から離れた場所でお店を出店していることが多いです。

私は不思議で仕方がありませんでした。

なぜ、都心からアクセスのよくない場所に出店するのだろうか?

このヒントこそ、さきほどの水質の話になるのです。

私の予想ですが、店主たちは蕎麦打ちに適した”水”を求めていたのではないかと思います。

手打ち蕎麦を始め、水の質はかなりこだわるようになりました。

水道水ではなく、しっかりと天然水を使っています。

そして、蕎麦打ちには良質な蕎麦粉、良質な水が大切であり、

加えて、打ち手の技術も欠かせないものです。

打ち手の技術と言うのが、まさに腕の見せ所であり、

蕎麦打ちの師範、達人と言うのは、技術のレベルが違います。

例えば、伝説のそば打ち職人・高橋邦弘氏。

本でも多く紹介されていますし、あの「情熱大陸」で特集されたこともあります。

高橋名人以外にも全国各地に蕎麦打ち名人がいますが、

その蕎麦を打つ技術をみると、私の稼業でもある”ライティング”に通じるものがあります。

いい文章、良質な記事を執筆するためには、

何よりもインプットとアウトプットを繰り返すことが必要ではないかと思います。

・書くために必要なインプットの量を増やす

※とにかく読書などを中心に多くの文章に触れること

・何度も何度も書くというアウトプットの量を増やす

※ジャンル問わず、柔軟な発想で書き続ける

これは蕎麦打ちにも通じると思うのです。

美味しい蕎麦とは何か?達人の蕎麦の味や技術に触れること、

そして、その吸収した状態で、日々、蕎麦打ちに励むこと。

達人までの道はまだまだ道半ばですが、

少しでも美味しい蕎麦が打てるようになるために励んでいきたいと思います。

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・2019年3月奈良県生駒市「在宅ワークでクラウドソーシングを活用!多様な働き方推進セミナー」

クラウドソーシングの実例紹介やライティングに必要な知識をレクチャー

・2019年2月~大阪府委託訓練事業 離職者等再就職訓練「Webライター養成科」専属講師

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